普通科の素晴らしさを声高らかに叫びたい!!! ー9月 夏休みが終わっても、まだ暑い。それでも、夕方少し涼しい風が額に当たると 「あー秋、きてるね」 と感じる。 ちょっと背伸びして受かった高校、実力テストの結果は中々に悲惨だったけど まだ1年だし。部活に入って友達もできたし、クラスも割と仲が良くて毎日楽しく過ごしている。 そんな学生生活を送る私のもとにやってきた青春の一大イベント『文化祭準備』!! クラスの出し物“一日おばけ屋敷”の看板を作るため、今日も居残りで作業。 教室の後ろでダンボールに絵の具を塗る。 「黄色か青どっちが良いかな?」 「そこは紫じゃね?」 「ちょっと、“屋敷”の敷が藪になってない?!笑」 「ウケる!!」 「描き直そ〜ぜ!笑」 「いや、そのまんまでよくね?笑」 男子も女子もわいわいと準備に追われている。 絵の具を片付けに手洗い場で筆を洗っていると ハンド部の木村くんが来た。 「わるい朝倉!これも頼むわ!!」 青い絵具がついた刷毛を投げるようにして渡すと「部活始まってんの、ほんとごめん!!よろしく!!」 と、見惚れるほどの猛ダッシュで廊下を駆け抜けていった。 ー この次の日、木村くんが朝から「昨日はごめんね、ありがとー!」 と話しかけてくれて、 青春の①ページにいろんな思い出が刻まれていくわけですよ。 筆圧高めにね!裏に写るほどの刻まれ方をね、するわけですよ!!!! あぁ普通科って、男女共学ってスバラシイ!!! 普通科共学実現党の佐倉桜子は、12年後の今日も健在です! 2021/7/2